【USBDG 009】 James Ray
※毎週末はUSBDG紹介です。USBDGについてはこちらをご参照ください
USBDGでは鈴木啓志さんがリトル・ウィリー・ジョンの系列にあるシンガーとして紹介している。確かに高めの声でぎゅっと内に叫ぶようなスタイルは似ている。
ただジェイムス・レイはウィリー・ジョンほど悲痛ではなく、ほんわかしたムードが漂う「いい人」っぽい。サム・クック直系の歌い方のものもあり、悪く言えば自分のスタイルを確立するに至らなかったのかもしれない。
ここでは英CharlyのリイシューLPを挙げておく。
Itty Bitty Pieces James Ray (Charly CRB 1065)
Congress、Caprice録音を収録。サザン・ソウルの原型のようなスタイルのものまでを含む。
どの曲をピックアップしようか迷ったが、ここは彼の一世一代のヒットを選ぶ。
If You Gotta Make A Fool Of Somebody / James Ray
この斬新なアレンジは常軌を逸している。
歌は緩急をつけているが、やはりリトル・ウィリー・ジョンばりに高めでぎゅっと絞るあたりがこの人の魅力が一番出るときだろう。
ところでリトル・ウィリー・ジョンの初期KING録音をまとめたBOX-CDが最近出た。欲しいのだけれど、そこまでのボリュームに耐えられるか思案中。
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