【USBDG 013】 Doris Troy
時代もあり、濃厚なメリスマを効かせるわけではないが、ポップなようで奥になにかを秘めている。
※毎週末はUSBDG紹介です。USBDGについてはこちらをご参照ください
セールス的には"Just One Look"に尽きるのだが、それだけではもったいない。これはバラエティに富んだ滋味あふれるアルバム。
Just One Look Doris Troy (Collecttables COL-CD-6719)
※リイシューCD、原盤はAtlantic 8088
ノベルティタッチのもの、力強いバラード、ポップなリズムナンバー---さらには"Bossa Nova Blues"のような珍妙な曲もある。かのエルモア・ジェイムスもハワイアン・ブルースを演奏しているように、この時代こういうミスマッチを狙った企画がけっこうあったということで微笑ましい。
そうしたなかからコケティッシュな魅力に溢れた一曲。
What Cha Gonna Do Bout It / Doris Troy
メロディの起伏をうまく聴かせる。バックにユニゾンのコーラスがかぶっているが、彼女の多重録音だろうか。
しかし、ドリスはその後ビートルズのアップル・レコードから出ている有名なアルバムがあるが、豪勢なバックが前面に出て彼女のシンガーとしての魅力が伝わりにくい。
次回はAtlanticのコンピに含まれているキラッと光る曲をピックアップする。
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