Bobby Thurston "The Main Attraction"
1stとスタッフ、スタジオ等すべて同じ。元モデュレイションズのウィリー・レスターとロドニー・ブラウンの手際が光る傑作となっている。
The Main Attraction Bobby Thurston (Prelude 12183)-1981-
録音は同じバージニアだが、MixをNYのシグマ・サウンドに行っている。プレリュードならではのNYダンス・サウンドの秘密はここにあるのかも。
1stが5曲とミニLPに近かったのに対し、今回は8曲。バラードも"Love Makes It Complete"、"Life Is What You Make It"と2曲入っている。
ボビー・サーストンははっきり言って一流シンガーではないと思う。伸びやかなテナーヴォイスには恵まれているものの、パンチに乏しく、やや音程が不安定になるところも感じられる。
しかしソウル・ミュージックに必要なものが、ここにはすべてある。
たとえばバラード"Love Makes It Complete"の歌い出しのタメ。まるでサム・ディーズ作をビル・ブランドンが歌ったかのような雰囲気。作はレスター&ブラウンだし、シンガーとしての力量はビルに及ばないのだが、それでもここにはソウルがある。
81年という時期に、ここまでの録音を作った環境(プレリュード、レスター&ブラウン)と、そこに迎えられたボビーにもサムシングがあったのだと思う。
そしてこのアルバムから一曲ということになれば、どうしてもこれにとどめを刺す。
Very Last Drop / Bobby Thurston
文句つけるところなしのミディアム・ダンサー。
エンディング部分のキーボードはアル・ジョンソンが弾いていると思うと、感慨がさらに深まるなぁ。
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Comments
業務連絡っす。
なおき殿
ケアレス・ミステイク。消しておきますね。
Posted by: Sugar Pie Guy | February 28, 2010 09:40 PM