Bobby Thurston "You Got What It Takes"
ボビーはワシントンD.C.のシンガー。録音は同地のお隣、ヴァージニアで行われている。
You Got What It Takes Bobby Thurston (Prelude 12174)-1980-
ボビーを語るうえで絶対にはずせないのが、プロデュースのウィリー・レスターとロドニー・ブラウンの存在。
フィリーで屈指の名盤を残したモデュレーションズの中心的な二人。
曲も後述するカバー一曲を除き、すべてこの二人が書いている。
さらにアル・ジョンソンがキーボードとバック・コーラスで参加しているというのも、ソウルファンの好感度を高める。
アルバムは全5曲と少ない。
しかしヒットした冒頭のタイトル曲"You Got What It Takes"が9分半、ほかに7分超えの曲がふたつある。
構成はプレリュードらしいダンスチューンが中心。
このダンスサウンドが抜群。アルバムトップからの3曲の怒濤の連続だが、曲もいいし演奏もまた素晴らしく一気に聴ける。
"I Want Your Body"はジョニー・ブリストルが作ったかのような(クレジットを見直してしまった)ミディアム・バラード。フリーソウル好きな方、いかがでしょうか。
ボビーはバラディア的な声質のシンガーで、ダンサーもそつなくこなすが、最後はその特質を活かしたバラード。
シカゴのビリー・スチュワートの名曲のカバー。
今日はこいつを貼り付けておく。
Sittin' In The Park / Bobby Thurston
ボビーはその後、このビリー・スチュワートのもう一つの名曲もカバーすることになる。
キャリア半ばで交通事故で死んでしまったこのシンガーのことが好きだったのだろう、と考えるところだが、ここで妄想がむくむくと。
ビリーもボビーも、おデブちゃん。その太りかたがなんとなく似ている。アンコ型っていうのかな。
ボビーは下積み時代にビリーの物まねで人気をとっていたのかもしれない。
そこに、いや俺にも歌わせるとスキップ・マホーニーが出てきて---ああ妄想だやっぱり。
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