Frank Dell "The Best Of"
フランク・デル。地道に活動している人でアナログLPも出ているが、ここではこのCDを取り上げる。
The Best Of Frank Dell (Valise FD 432 CD)
太い声の人で、大方のモダンソウル同様、歌はうまくない。
バリー・ホワイト似だが、歌はバリーのほうがうまいと書けば伝わるかもしれない。
ただ味があるのは確か。
この人、どうもジョニー・エースが好きなようだ。
このCDにも"Pledging My Love"のカバーが収録されているが、ほかのアルバムで"Never Let Me Go"も歌っている。
カバーではほかにJブラックフットの"Taxi"を取り上げている。語りから入る7分近い熱演。
しかし、こうしたバラードでは、本人は気持ちよく歌っているが、歌の弱さがどうしても出てしまう。そのなかでこの曲は歌の巧拙より彼の味が勝っていると思う。
Welcome Home / Frank Dell
途中で、とあるソウルの有名曲の歌詞をなぞっているのに気づかれたろうか。
そう、ジ・オリジナルズの"Baby I'm For Real"。
この憎い小技で、目頭熱くなり度アップ。歌の弱さでひくつきがちのこめかみも抑えられた。
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