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【USBDG 016】 Barbara Lynn

Barbara_lynn_youll_lose_a_good_thin アーリー・ソウルの決定的名盤。

※毎週末はUSBDG紹介です。USBDGについてはこちらをご参照ください

 バーバラ・リンは現在も衰えることなく活躍しているが、そのキャリアのなかで一番輝かしかったのが初期のジェイミー時代であるのは間違いないだろう。

You'll Lose A Good Thing Barbara Lynn (The Sound Of Fifties GTCD 002)

 The Sound Of Fiftiesなる珍な名のレーベルから1992年に出たCDでご紹介する。原盤はJamie JLP70-3023だが、このCDではJamie時代のシングル5曲を追加。特にドリーミーな青春胸キュン"(I Cried At) Laura's Wedding"が収録されているのが強い。

 このアルバムが出たのが1962年。
 この時代の女性シンガーで現在まで活躍している人は、子供時代から既に完成された大器という歌手が多い。既にとりあげたアレサ・フランクリン、エッタ・ジェイムスといった人たちだ。

 しかしバーバラ・リンは良い意味でそういうまとまり方をしていないように思う。
 若さを武器に、ばばばっと前に出てくる感じ。

 自らギターをかき鳴らすというスタイルがそれを加速させているようだ。左手でギターをかまえマイクに向かうさまはジミ・ヘンドリクスさえ連想させる。

 しかし若いからといって未熟ではない。歌はしっかりしているし、アクセントを効かせるはずしがなく天性の勘を持っているのだろう。
 そのアンバランスの妙をプロデューサーのヒューイ・モーがよく引き出している。ゆったりしたニュー・オーリンズのサウンドだからこそ、余計にバーバラのユニークさが際だつ。

 そしてバーバラが凄いのは、彼女自身が歳を重ねても歌唱スタイルから若さがなくならないことだ。
 彼女の代表作はデビュー当時の本盤ということになるが、現在の活動も充実したものだ。

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Comments

アナログの再発で買いましたね。いい曲ですよね。

この映像も貴重!。

Posted by: Masato | November 16, 2009 09:50 AM

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