George Jackson "In Memphis 1972-77"

　年末になって入手したこのCDが2009年のリイシューベスト。

　昨日のトミー・テイトが発掘ベストなら、リイシューのベストがこれ。

　といってもこちらにも発掘曲が5曲含まれている。（ただしその一部はKENTから先行しているXL音源のリイシューCDで収録済み）

In Memphis 1972-77　George Jackson　(KENT CDKEND 329)

　サザン・ソウル界屈指のライター、ジョージ・ジャクソン。
　しかしその歌も決して力強くはないが、聴く者の心に訴えてくる。やはり自作曲についての感情表現は特別なものがあり、シンガー・ソングライターの強みを感じさせる。

　メンフィスのサウンド・オブ・メンフィス／XLで録音された音源。ただしディストリビュートはMGM、CHESS、LONDONで、自レーベルからリリースはされていないようだ。
　このあたり、シングルに弱いのではっきりとわからない。だから余計にこのCDリイシューはありがたい。

　英国レーベルらしい丁寧なライナーが書かれており、折を見て訳してみようと思っている。

　今日の一曲は、哀しみを帯びたミディアム・バラード。美しすぎる。

All In My Mind / George Jackson

　こんな素晴らしいCDで2009年を締めくくることができるのは本当に嬉しい。