【USBDG 026】 The Contours
マーブ・ジョンソンが選に漏れており、ミラクルズ、マーベレッツあたりは別項なので、晴れあるUSBDG初登場モータウン・アーティストの栄は彼らというわけ。
※毎週末はUSBDG紹介です。USBDGについてはこちらをご参照ください
Do You Love Me The Contours (Motown M5-188)
USBDGで取り上げられているのは81年のMotown再発盤。ジャケットは61年のGordy盤そのものだが収録曲は相当違うようだ。僕も81年再発盤しか持っていないので紹介には好都合。
01 Do You Love Me
02 Just a Little Misunderstanding
03 Shake Sherrie
04 Can You Do it
05 Don't Let Her Be Your BabyIt
06 First I Look at the Purse
07 Whole Lotta Woman
08 Can You Jerk Like Me
09 It's So Hard Being a Loser
10 You Get Ugly
1が代表曲。アイズレーの"Shout"と並ぶソウルの時代のダンス・ナンバー。チャービー・チェッカーの"Twist"の延長であるが、歌としては破綻の域にある爆発した歌唱がソウル時代の幕開けを告げる。
9を除いて、どれも似たようなダンス曲なのだが、それぞれどこかにキラリと光るところがある。聴いていてはっとさせられるのはベース・ライン。50年代R&Bに比べモダンであり、ベースが歌っている。僕は楽器や演奏テクニックには疎いのだが、ジェームス・ジェマーソンの天才を感じる。
9はテンプスが歌いそうなポップな曲。
以上がこのアルバムだが、ややダンスにフォーカスしすぎなような気もする。確かにどれも最高だが、コントゥアーズがダンス・ナンバーしか歌わなかったわけではない。
せっかくなので入手しやすいCDを取り上げておく。
The Very Best of The Contours (Motown 314549504-2)
今回取り上げたLP盤曲は全てが収録されている。さらに下記5曲。
01 It Must Be Love
02 Funny
03 Pa, I Need a Car
04 That Day When She Needed Me
05 Determination
1はお得意のダンス・ナンバー。
2は胸キュンのドリーミーなロッカバラード。ドゥーワップ調だがベースシンガーがいないところがモダン。
3、ポップなリズム・ナンバー。ラフなジャッキー・ウィルソンという感じのデトロイト臭い歌いかた。
4、バラードだがこれが素晴らしい。ミラクルズが歌いそうなチャーミングなメロディ、作曲はスモーキーなのかな(iTunesで聴いているため手元に音源がない。調べておきます)
5、Invictusかと錯覚するサウンドのデトロイト・ダンサー。素晴らしい。
あとCDで聴くことができる彼らの他の曲。
桜井ユタカさん編集の"The Motown Rare Groups"に"I'll Stand By You"が、最近出た"Soul Galaxy: In The Magic Of Motown"に"It's Growing"が入っている。
特に後者は、メロディアスでしかもディープな最高のデトロイト・ソウルで必聴の一曲。
なおコントゥアーズは現在も活動を続けており21世紀になってからCDも出している。もちろんデニス・エドワーズはいないし、メンバーは変わっていると思う。
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Comments
2曲目の”Just a Little Misunderstanding”も”It's So Hard Being a Loser”と肩を並べる名唱だと思いますよ。最近出たMotownのDVDでは”Do You Love Me"をやってますね。デニスが初々しい!
Posted by: friso | January 23, 2010 07:34 PM