【USBDG 027】 The Five Du-Tones
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来日によりその人気が最高潮に達したオーティス・クレイが、シカゴ時代に契約していたOne-DerFulに共にいた連中。
この世界初となるP-Vine盤LPにもオーティス・クレイからのコメントが寄せられている。
Shake A Tail Feather The 5 Du-Tones (P-Vine PLPPLP-9004)
彼らはそのワン・ダーフルからシングルを9枚出している。
1-「The Flea / Please Change Your Mind」 One-DerFul 4811
2-「Cone Back Baby / Dry Your Eyes」 One-DerFul 4814
3-「Shake A Tail Feather / Divorce Court」 One-DerFul 4815
4-「Monkey See Monkey Do / The Gouster」 One-DerFul 4818
5-「Nobody But (My Baby) / That's How I Love You」 One-DerFul 4821
6-「The Cool Bird / The Chicken Astronaut」 One-DerFul 4824
7-「Sweet lips / Let Me Love You」 One-DerFul 4828
8-「The Woodbine Twine / We Want More」 One-DerFul 4831
9-「Mountain Of Love / Outside The Record Hop」 One-DerFul 4836
このうち63年の3"Shake A Tail Feather"が大ヒットとなった。
このP-Vine編集のコンピLPもこの曲がタイトルにとられているの。
ただしこのアルバム表記のグループ名のファイブは「5」表記だが、本当は「Five」のほうが良いと思う。
確かに彼らの最初のシングルは「5」だったが、それ以降の8枚はすべて「Five」表記となっている。
LPは上記シングルから8曲、さらに未発表が4曲追加され全12曲。
※LPクレジットで"Soul"とされている曲はOne-DerFul 4831の"We Want More"のこと。
01 Get It
02 My World
03 Don't Let Go (part 1)
04 That's How I Love You
05 The Woodbine Twine
06 Shake A Tail Feather
07 The Flea
08 Soul
09 Please Change Your Mind
10 Divorce Court
11 Let Me Love You
12 Don't Let Go (part 2)
なんといっても大ヒットの"Shake A Tail Feather"が最高。
シカゴとデトロイト、近いようでそのスタイルは異なり、デトロイトの爆走に対しシカゴは小粋というイメージがあるが、この連中は猪突猛進爆走する。レーベル・メイトのオーティスも同じで、安易なレッテル貼りは危険だ。
ただバックはやはりシカゴらしい、すっきりとした音。すっきりとしながらお洒落じゃない。どこかイナたさも併せ持っている。全米のセカンドシティ(一番にはなれない)と揶揄されるシカゴのこれが味。ブルースの街の面目躍如でもある。
そのほかもご機嫌なダンス・ナンバー。楽しいノベルティと、どれも同じような作りだがソウル・ファンならば聴き飽きないだろう。
一曲、インプレッションズ・スタイルのメロウなミディアムがある。その名も"Soul"、しかしこれは先に書いた通り"We Want More"という曲のこと。
P-Vineにテープを送るとき、この曲だけノベルティR&Bではない新時代のものなので「ソウル」と但し書きをしたのが誤って曲名になってしまったのでは?と推測している(まったく根拠なし)。
ところで、グループ名では5なのに、LPジャケットには6人写っている。ギターの一人はコーラス・グループとしての5人とは別なのだろうか。
ただゴスペルのカルテット(四重奏)が通常5人であるように、ファイブがかっこよく響くからという理由でやはり6人組ということもあるかもしれない。
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