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Willie Clayton ”Open The Door”

Willieclayton04 必聴、必携のウィリー・クレイトンの80年代録音集。

 該当のLPを目下倉庫にしまい込んでいて確認できないのだが、昨日書いた通り80年代のウィリーのシングル作品を英国Timelessがリイシューし、さらに新録音を加えた。

 それを母体に92年にまとめられたCD。

Open The Door Willie Clayton (About Time ATCD-020)-1992-

 音源はKirsteeとクレジットがある。このCDを出したレーベルは英国About Timeだが、名前からいってTimelessと同体だろう。

 80年代リイシューと言えるが、加えられた新録音も素晴らしいの一語で、同様の主旨でまとめられた"Forever"同様、ウィリーのオリジナル・アルバムに数えたいところ。

 収録曲は下記の通り。

01 Open The Door
02 What A Way To Put It
03 Show Me
04 Where Has Love Gone
05 Love Pains
06 In The Mood
07 Dear Lover
08 Tell Me
09 A Woman Needs To Be Loved
10 Best Years Of My Life
11 Show & Tell
12 Do To You
13 Leavin' Me
14 So Tied Up

 例によってカバーが多く、それを踏まえながら紹介していく。

 1はダレル・バンクスのソウル・クラシック。ウィリー得意のミディアムで気持ちがいい。

 2は84年のシングルComplete CP-124曲。ディープなバラード、ただしP-VineのCD"Forever"に収録済み。

 3は美しいミディアムバラード。サビが同名のグレン・ジョーンズの"Show Me"を思わせ、すわカバーかと色めき立つがウィリー自作曲とクレジットされている。素晴らしい曲。

 4はKirsteeでの初吹込となる83年の重いバラード(CH-1005)、これもまたモダンソウルの傑作としたい。

 5は85年のKirstee RR-22、底抜けに明るいダンサーで、熱いものがこちらにもこみあげてくる。

 6は典型的な80年代バラードにアレンジされたタイロン・デイビスの曲。平均をはるかに凌駕しているが、このアルバムのなかでは地味に聞こえてしまうから恐ろしい。なおこの曲を書いたポール・リッチモンドとウィリーは活動を共にしていくことになる。

 7、ちょっと落ちるかな。歌はさすがだが曲の魅力に欠けるかも。

 8はP-VineCD"Forever"収録済みのジェネラル・クルック曲(84年のComplete CP-120)。これと続く"So Tied Up"にはクルック自身が制作に関わっており、それがこのスウィートネスにつながっているのだろう。最早このカバーがソウル・クラシック。

 9はタイロン・デイビスの有名曲と同じだがウィリー作のオリジナル曲。ここからがややこやしいのだが、こちらの曲をタイロン・デイビス自身がカバーすることになる。Ichibanから出た"I'll Always Love You"というアルバムに収録されていて92年のこと。聞き比べるとバックトラックが同じ。無茶苦茶ややこやしい話で、Ichibanというレーベル(後でウィリーも契約)、プロデューサーのポール・リッチモンドが関係しているのだろう。

 10、出ました!ジェネラル・クルック曲。曲よし、ストリングスの響きの美しいアレンジよし、ウィリーの歌よしの三拍子揃った大傑作。やはりクルック自身が制作に絡んでいるのだと思う。あなたこれ以上のなにをソウル・ミュージックに望むの、という出来。
 なお、ウィリーの最新作"Love, Romance & Respect"は、ほぼ全曲を自身で書いているが、一曲だけ違う。それがなんと、この曲のリメイク!ウィリーの思いを感じる。

 11、もちろんアル・ウィルソンの有名曲のカバー。ウィリーにはぴったり合っていると思いきや、冒頭のアレンジ、全体のサウンドがセンス悪すぎ。ウィリーが歌えば傑作になった筈なのに恨みまするぅ。

 12でやや悪い気分も晴れる。曲そのものはまずまず程度だが、こっちのアレンジは新味があってモダンソウルの音としては健闘している。

 13はインデペンデンツのカバー。ところがこれがウィリーにぴたりとはまる。アレンジ/サウンドに難はあるものの、彼の歌を聴いているうちにそんなことどうでもよくなる。これほどのテクニックを持ったシンガーなんてそういるもんじゃない。

 14、もはや何も言うますまい。84年のComplete CP-124。ソウル・ミュージックの高みの一つ。

 以上14曲。
 曲の粒は"Forever"以上に揃っている。
 ウィリーの代表作と敢えて言いたい。

 ただまだここに未収録の80年代録音があり、一部は90年代の別CDで聴くことができる。それもそのうち取り上げるのでお待ちいただきたい。

Tell Me / Willie Clayton

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Comments

Sugar Pie Guyさん、日々こちらのブログで楽しませていただいている者です。マニアックなレビュー等を嬉しく拝見しています。インディー系やサザンソウル系は、まだまだ勉強中ですが、今後もWillie Claytonあたりのレビュー等を心待ちにしています。

Posted by: Beau | January 06, 2010 at 10:54 PM

Beauさん、はじめまして。

全然マニアックじゃないです(たまたま持っている資料を孫引きしているだけ)。
誰が聴いてもイイものを、ただイイと言っているだけのことですが、今後もよろしくご愛読ください。

Posted by: Sugar Pie Guy | January 06, 2010 at 11:51 PM

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