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Willie Clayton "At His Best"

Willieclayton12 95年に編まれた彼のベスト集。ただし音源は80年代カースティ録音から。

 ウィリー・クレイトンのファンとしては突っ込みがたりない選曲で無視したくなるが、おっとどっこい。ここでしか聴くことができない曲が一曲収録されている。
 ファンならばその一曲のために買い----本当にそうかな。

At His Best Willie Clayton (Ichiban ICH 1503-2)-1995-

01 Open The Door To Your Heart
02 Love Pains
03 What A Way To Put It
04 One Nite Stand
05 So Tied Up
06 Best Years Of My Life
07 Leaving Me
08 I've Been Loving You Too Long To Stop Now
09 Shining Star
10 I'll Take Care Of You
11 In The Mood
12 Show Me

 1はダレル・バンクスのカバー。ずっと"Open The Door"という短縮名称だったが、ここでフルネームに。正したのか例の姑息作戦なのか。疑ってしまうのはこれまでの彼の所業のせい?

 2の収録は我が意を得たり。若きウィリーの歌う喜びがこぼれ出るような快唱。

 3もモダンソウルの秀作。

 4は普通。ベストに入れるほどの出来ではない。

 5、ソウル史上に輝く傑作。これを超える作品をウィリーが今後録音する可能性は低い。それは悲観ではなく、ここまでの高みを生み得たシンガーが何人いるかを考えてほしい。

 6はウィリーを聴き解くキーとなるジェネラル・クルック曲(2009年新作で再録音している)。

 7、細かいが初出のときは"Leavin' Me"だった。このくらいの違いはよくある話だが、ことウィリーに関しては疑いの目で見てしまう。地味ながら良い出来の良い曲。

 8はもちろんオーティス・レディングのカバー。こういう曲を入れたほうが売れるのかもしれないがベストとしては選曲ミスだと断じる。まったくウィリーにあっていない。すなわちウィリーが本質的にサザンソウルにあわないという証明でもある。

 9、これが初出曲。マンハッタンズのカバー(E,W&Fじゃないよ。Boyz II Menの新作の解説で間違っていた)。本質的につまらない曲(誤解なきよう、マンハッタンズはそのつまらない曲に素晴らしい生命をふきこんでいた)で、録音したもののボツになっていたのかもしれない。

 10、O.V.ライトも歌ったボビー・ブランドの曲。これもベスト集としては選曲ミスという気がする。

 11はタイロン・デイビスのカバー。だがかえってこれがタイロン調じゃないというのがおもしろい。

 12、グレン・ジョーンズのものとは同名異曲だが、サビの部分は頂きなのかな。ウィリーの名作の一つ。

 以上、すべて80年代の録音だと思われる。
 意地かと思うほどカバーが多く取られている。傑作中の傑作"So Tied Up"からしてサム・ディーズのカバーだからよいのだが、逆になぜジェネラル・クルックの"Tell Me"を入れないのか。
 オリジナルではこの時代なら"Running In Life"、"Rock And Hold Your Baby"などが漏れており、不遜な言い方をお許し願えば「ウィリーをわかっていない」。

 だがそれでも改めて80年代のウィリーは素晴らしかった。サザンソウルとなった(なるしか道のなかった)90年代のウィリーが失ってしまったものの尊さを嫌になるほど感じさせる。

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Comments

何気に"Call Me Mr.C"を聴いていたら、「Simply Beautiful」という曲が入っているのに、気付きました…。2005年作品なので、さすがに歌い直しversionかとは思いますが(苦笑)

Posted by: Beau | January 15, 2010 at 12:17 AM

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