Jonathan Burton "She's Pouring It On"
これまでもやろうやろうと思いつつ、捨てられないカセットテープが段ボールに数箱。
自分の店の毎日の開店準備中にこの作業をすることにした。
大半がラジオ番組のエアチェックや、知人から頂戴したテープ。
そして本数は多くないが「商品」もある。
今日のはその商品。さすがにこの本体は捨てない。容易に聴くことができるようにデジタル化をする。
She's Pouring It On Jonathan Burton (Three Gems T G 000-109)-1992-
ネットでさくっと調べたところ、アナログレコードも出ているようだ。
1990年代初頭はまだインディーズがCDを作る敷居が高く、カセットテープというメディアが活用されていた。
ジョナサン・バートンは現在も活躍しているシンガー。
このアルバムは何のクレジットもないが、スリー・ジェムスということはロイCが絡んでいるのかもしれない。
収録曲は下記の通り。
01.She's Pouring It On
02.You Game (Just In The Nick Of Time)
03.Gonna Take A Lot Of Time
04.Red House
05.Old Times Sake
06.I'm Gonna Love You 24/7
07.Sooner Or Later
08.Trying To Get Away
1は典型的なインディーズのサザン・ストンプ。考えてみるとこのスタイルは現代まで20年間不変。ギターのカッティングにちょいとロイCのサウンドを思わせるところがあり、やはりと妄想が膨らむ。
2が素晴らしいムードのバラード。じっくり歌うことで歌力の弱い部分が露呈しているところはあるが、そんなことは置いておいて味わいたい。
3もムードのあるバラード。歌いこみはなかなかのもので、聴きこむと2を上回るか。
4はブルーズン・ソウル。ギターが鳴り歌はがなる。僕の私的な駄目ブルーズン・ソウルの典型(笑)
5(カセットではB面トップ)は、タイロン調のミディアム。ジョナサンの唄は最高にしょぼい。これ賛辞で、その弱さが味を出していて、これを楽しむのがインディ・ソウルの正しい(もしくは倒錯した)楽しみ。
6、イントロの長いギターが飽きてくる(笑)ミディアム。悪くはないが突出した魅力がない。曲名の「24/7」はどんな意味なのか不明。一週間7 days、24時間、君を愛すってことかな?
7は曲名に期待が高まったが、なんだか古臭いロッカ・バラード調でつまらない。
最後の8でダレ気味のB面が引き締まった。しっかりと歌われるバラード。再三書いているように、歌の弱さがこの人の魅力につながっている。
というわけでベストトラックは2か3。穴で8。ここでは2を聴いていただこう。
You Game (Just In The Nick Of Time) / Jonathan Burton
ところでジャケットがいかしている。
ジョナサンの頭に美女が水差しから水をたらしている。
すると、なぜかジョナサンがプリズムとなり虹を発する。
考えてみると最高にマヌケなシチュエーションで、この思いつきを即、絵にしてしまうところがインディ・ソウルの魅力=いいかげんさ。
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Comments
今日は久々にお声が聞けて嬉しゅうございました。
近々遊びに行きますね~
Posted by: sukimon | July 26, 2010 11:45 PM