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Spencer Wiggins "Feed The Flame" Japanese Edition

Spencerwiggins 2010年リイシュー・ベスト間違いなしのスペンサー・ウィギンスについて第二弾。

 先回は英KENT原盤を入手したときに書いた

 言わずもがなのヘビーローテーション。
 一ヶ月遅れで出た日本発売盤では鈴木啓志さんの渾身の解説がつくということに興味津々。

 先の原盤を安価で人に譲り、日本発売盤(実態はKENT盤に解説をつけただけ)を買った。

 というわけで今日のトピックは鈴木さんの解説について。


 なのだが、ちょいと引き延ばして先にソウルファンとスペンサー・ウィギンスについて書いてみる。

 コアなソウルファンにはスペンサーについて「ちょっと」あるいは「いまひとつ」という感想をお持ちの方がいる。

 あまりに歌が巧すぎるゆえのスペンサーの弱点だと僕は考えている。

 ソウル・ミュージックの魅力の一つに「歌として破綻するぎりぎりのスリル」がある。
 クライマックスにおけるシャウトがそれ。

 スペンサーのシャウトはすごい。たまに織り込むファルセットもすごい。

 しかし、それが破綻しないのだ。

 あまりに度量が広すぎて、いつも安定した枠内での芸という雰囲気がある。

 悪く言うと「このあたりでシャウトしてほしいんでしょ。ここでファルセットを効かせればいいんでしょ」という計算が透けている。

 以上はあくまで悪く表現した場合。
 僕はその圧倒的な歌唱芸に感嘆するのみで、つまりは聴き手の好みに帰結する。

 またこの分析もあてにはならない。いや違うここが好きじゃないんだという意見が別にあるかもしれない。


 さて本日のトリ。鈴木さんの解説について。

 さすがに渾身の内容。もし今からこのCDを買う方がいれば絶対に日本盤をお奨めする。Amazonでは数百円の違いに過ぎず、その価格分は充分だと思う。

 著作権に触れない程度に重要部分をピックアップしておく。

○英KENTのライナーでは(2)(8)(13)(17)(20)(22)はフェイム録音となっているが、そうは思えない

○(8)のオリジナルはシャウトのドナルド・ハイト。クランチ=ホール作となっているが間違いでドナルド自身の曲

○Fameから正式リリースされた7インチ(1470)のバックはフェイム・ギャングではないと思う

○(19)はこれとは別な完パケを以前テープで聴いてる。依然それは未発表として幻のままだ!!

 といった情報以外に、読めば読むほど勉強になるライナー。

 繰り返すがこれから買う方は日本盤を。
 すでに輸入盤を買ってしまった方は、それをソウル教宣活動に使い、もう一枚日本盤を。

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Comments

その超絶テクニックにはただひれ伏すしかありません。

Dinah Washington のように、Johnny Adams のように、
Jackie Wilsonのように、、、

Posted by: friso | August 20, 2010 at 09:31 PM

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