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Eric Benet "Lost In Time"

31qf093cbtl_sl500_aa300_ 2010年を代表するR&B名盤となるべき作品。

 こんどのエリック・ベネイはすごいとあちこちから声があがり、かまえて聴いたが、なるほどと唸るだけのアルバム。

Lost In Time Eric Benet (Reprise 522936-2)-2010-

 全11曲、それぞれに聴きどころ満載。

 エリック・ベネイがシーンに登場したとき、ネオ・クラシック・ソウルという表現をされたが、今作はまさにそれを結実させた70~80年代ソウルへのアプローチ。

 僕の店でこのアルバムを流していると、ソウルファンから「これ誰?」と声がかかるのは必定。

 素晴らしい作品、みんなで聴きましょう!

 と---ここまで褒めたが、最後の最後でひっかかりがある。

 う~ん、これはあくまで僕の個人的なインプレッションということで敢えて書くけど、こういう形のソウルへのアプローチが苦手なのだ。

 たとえばエディ・リバートが参加し、バックコーラスからサウンドまでオージェイズそのものの"Paid"という曲がある。さすがに声の艶は衰えたな~という感はあるが、オージェイズのエディの魅力を充分に引き出している。

 ただ僕としては今のR&Bと切り結ぶかたちでのエディの歌が聴きたい。なにしろ彼は90年代も00年代もグループとして、あるいは息子と現役だったのだ。いまさらこういう形では---いえいえ、決してこの曲の悪口がいいたいわけじゃない。なにか燃えない自分の心の分析。

 エリックは歌が抜群にうまく、神がかった域の歌も堪能できる。全曲これでいっていたら僕のストライクゾーン直撃だが、それではこれほどの高評価を世間からは受けないだろう。
 どうも自分の耳は一般性がないようだ(ひねくれているだけか)。

 それに時がたつと気持ちも変わり大絶賛に転じているかも。

※どうも後ろ向きにしか接することができないのは、同時にR.ケリーを聴き、そのディープ・ソウルぶりにノックアウトされたせいだろう。

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Comments

ソウルミュージックは90年代を最後に停滞し始めてると思っています。
それは模倣されることから逃れる為に過激な方向に進み袋小路に迷い込んだのが原因でないかと。
そこで華やかな70年代からやり直しを始めようとしてるのかも、そんなように感じます。

R.ケリー、エリック・ベネイと素晴らしい作品を発表したのですが納得出来ないのは原点(70年代)からの一歩が踏み出せてないからでないかと、長年にわたってソウルファンなのはソウルミュージックの創造性を理解してる筈、現時点では懐古主義の作品としか評価出来ません。

Posted by: ad | January 11, 2011 at 10:02 PM

adさん

う~ん、そうでしょうか?
R.ケリーにぞっこんな僕としては、彼は懐古趣味などに陥っていないと思います。
なにせ独自路線で売れまくっているのですから、無理な策を講じる必要がない。
そして彼の才能は枯れることを知らない(こんな人は長いソウルの歴史の中でも唯一無二)。

彼の立ち位置はすでにマービン・ゲイやカーティス・メイフィールドの域に並んでいると僕は思っています。
(音楽としてです。時代を動かすナンタラカンタラは別)

Posted by: Sugar Pie Guy | January 12, 2011 at 01:44 AM

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