Innervision "We're Innervision"
デトロイトのグループでオフィシャルには7インチが3枚のみ。
それがたっぷり未発表を含み17曲。
We're Innervision Innervision Outta Sight OSCD014()-2010-
実際には、97年P-Vineがジョニー・パワーズ絡みの音源を発掘したCD"Motor City Magic"の第二集、第三集に13曲が収録されており新ネタは4曲。
うち2曲はデモ、1曲はよくわからん(後述)ラリー・ライス名義のもの。
算数があっていればちゃんと制作された未発表曲でここでしか聴けないものは1曲だけ。
実はCD買って失敗だったかなと後ろ向きのことを考えないでもないが、いやいや、単独名義のCDが出たのは事件ですよ(と正当化)。
正当化ついでにブックレットの充実を期待したが、う~ん、わりとさらりとしてる。
ただメンバーについては、P-Vine盤時点での鈴木啓志さんの解説は少々違っているようだ。
簡単に整理しておくと、1974年のデビュー時点ではメンバーは4人。Lonnie Turner,James Nelson,Lloyd Ray Robinson,Norman Dixon。
この4人でPower Houseから1枚、さらに翌75年にPrivate Stockから1枚のシングルを出したあと、ノーマン・ディクソンが脱退。3人組となって77年にAriora Americaから最後の一枚を出す。
ちなみにこのCDのジャケ写で言うと左からジェームス・ネルソン、ロニー・タイナー、レイ・ロビンソンの順。
あとグループ名はスティービー・ワンダーの有名なアルバムタイトルから取ったとのこと。
というわけで全17曲。
1. Gotta Find A Way To Get Back Home
2. I Just Want To Love You
3. Suppose
4. I’m In Love Again
5. A Plain Brown Wrapper (extended mix)
6. Honey Baby (Be Mine)
7. Thank You Love
8. Second Time Around
9. We’re Innervision
10. Dance America Dance
11. The Night The Lights Went Out In All The Great Big Cities
12. Ego Trippin’
13. There’s A Fungus Among Us (Holland-Dozier-Holland mix)
14. Bustin’ Nuts
15. I’m Just A Jealous Guy (demo)*
16. So This Is Love (demo)*
17. Larry Rice - A Plain Brown Wrapper*(BONUS TRACKS)
なんといっても冒頭、Ariora America盤が最高だが、そのほかどれをとっても駄目曲はなし。凡庸な曲だったとしてもバックの演奏には70年代デトロイトの熱気があるし、コーラスもわりとしっかりしている。
気になるのは13曲目で、HDHのミックスだとクレジットされている。あとで聴き比べをしてみよう。
そして、ちっともわからないのが17曲目のラリー・ライス。このお方はいったい誰?インナービジョンとどういうご関係?
なぜかライナーブックレットになにも書かれていない---
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