R.Kelly "Love Letters"
昨年はがくっと新譜の購買が減った。
店(ソウルバー)を開いたことで音楽と接する環境ががらりと変わったのが大きい。
CDを聴くのが面倒で、どうしても取り扱い(特に後片付け)が楽で音もいいアナログに興味がいってしまう。
というわけでベストもなにも僅かな量しか聴いていないから、あてにはならない。
あくまで私的なメモ程度に受け取っていただきたい。
でベストはこれ。
Love Letters R.Kelly (Jive 88697-80874-2)-2010-
僕はR.ケリーに甘すぎるのだろうか。
このアルバムは世紀の大傑作と思っているのだが、どうもそれほどには騒がれていないように感じる。
世評では、ここ何作かのアルバムは今一つという表現が多いようだが、僕はどれも素晴らしいものと受け取っていた。
甘い、あるいは僕の好みにはまりすぎているということか。
そしてそんなR.ケリー大好きな僕にとって、このアルバムは彼の長いキャリアのなかでも音楽的には最高作だ。
「音楽的には」と妙なことわりを入れたのは、かっての時代を変えるようなパワーはないだろうと思うから。そしてそれはとにかく僕には全然重要なことがらではない。
アルバムのどの曲もひたすら美しい。
ソウル・ミュージックのグルーブにあふれている。
そしてロバートの歌はたくましく力強い。
このアルバムはマイケル・ジャクソンへのトリビュートの色合いが濃いが、それがソウル・ミュージックをしっかりと見直す契機になったのかもしれない。
何度でも繰り返し聴いていられる、2010年を代表する愛聴盤だ。
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Comments
>2011年が明けた。昨年のベストR&Bを決める季節の到来でもある。
ちまたで他に名前が挙がってるのはBack For More@Cool Million、Lost In Time@Eric Benetって所ですかね〜。
iTunesなんかでざっと聞いてみると確かにそういった評価は納得出来ますね〜。
じゃあ買うかと云えば、安くなってからって所に落ち着いちゃってます。
巧いんだけどね、「かっての時代を変えるようなパワーはないだろうと思う」....その通りだと思います。
圧倒的な曲が有ったら良かったんだけど。
Posted by: ad | January 03, 2011 11:04 PM
> adさん
クール・ミルトンはよく聴きました。エリック・ベネイは傑作だと思います。ベネイについては次回取り上げる予定。
ただ僕にとってはR.ケリーの歌がディープ(=深く)に響きますねぇ。
長いソウルの歴史のなかでも特筆すべきシンガーだと思います。
Posted by: Sugar Pie Guy | January 03, 2011 11:13 PM