Lew Kirton "So Into You"
前作"Forever"は、ルーが新譜を出したというだけで舞い上がってしまったが、こんどは気を落ち着けて聴くことができる。
スキンヘッドになって驚かせてくれたルーだが、今作のジャケットではちょうど頭部で切れている。さては人為的スキンヘッドではなく自然になってしまったのか(笑)
So Into You Lew Kirton (Tweedside)-2010-
一聴して感じるのは、やはり歌力が落ちてしまっていること。前作はインターバルがあったのでしかたがないが、今作では地力を取り戻しているんじゃないかと期待したが、空振り。
ただアルバムとしてつまらないというわけではない。
豪放なアッパーがないかわりに、ゆったりとしたミディアムからバラードが多く、そこで聴かせる表現はなかなかのもの。やはりルー、持っているモノが違う。
スティービー・ワンダーのカバー"Hey Love"(最初、もしやインビテーションズ時代の"Let's Love"の再演かと思ったが---)など、アレンジに工夫があって悪くない。
ダレル・バンクスの"Open The Door"のカバーは軽く歌っているものの、曲がいいだけに楽しい。
本音を言えば、もう少し歌いきってほしいとは思うが、あのルーの元気な今を聴くことができるのは嬉しい。
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