Sisters Love "With Love"
昨年出たシスターズ・ラブのリイシューCD。
With Love Sisters Love (P&C PCD72001)
オリジナルはMotownとその傘下のMo West。
全15曲、うち8曲が初蔵出し、ほかに1曲リイシュー済みの未発表音源あり、つまり当時発売されていたものは7曲で、半分以上が今だから聴くことができる。ああ、21世紀のソウル・ファンでいてよかった。
彼女らが活躍したのは1972~3年。
楽しいリズム・ナンバーが主体。といってディスコではない。
この立ち位置は、たとえばハニーコーンと似ている。
かたやデトロイトを飛び出たモータウンがLAで見つけた4人組(このシスターズ・ラブ)。
かたやモータウンを抜け出したH=D=Hが関わったデトロイト娘(ハニー・コーン)。
いずれも素晴らしいが、シスターズ・ラブのほうがディープ。ゴスペル臭全開。
そして、どこかにLAらしいムーブメントをそのサウンドに感じさせる。
たとえば"My Love Is Yours"に響くエレクトリック・ピアノ、終盤にささやくフルートは、フラワー・チルドレンの名残りを感じさせ激しい郷愁にそそられる。
ああ、僕がヒッピー・ムーブメントの時代にその地にいた事実はまったくないんだけれど(笑)
モータウンがLAに移った最大の功績がここにある---と言うのは大風呂敷だが、そのくらい気に入っている。
"Give Me Your Love"はカーティス・メイフィールド作の今や世に認められた傑作。
未発表では"Communication"はボビー・ウーマックのカバー。
既発掘曲だが"I'm Learning To Trust My Man"はレオン・ウェア作。
制作はウィリー・ハッチ他。それにしてもこのサウンドはどうだ。ファンク・ブラザースの演奏?まだライナーを読んでいないので、これについて触れられているかお楽しみ。
いやぁ、いいCDです。
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