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Eruption "Eruption"

Eruption 力強い女性シンガー、プレシャス・ウィルソンを中心とした男女混成の5人組。

 ディスコまっただなかだが、意外なほどしっかりと歌う。

Eruption Eruption (Ariola SW-50033)-1978-

Side-A
1.I Can't Stand The Rain
2.Movin'
3.I'll Take You There
4.Computer Love

Side-B
5.The Way We Were
6.Do You Know What It Feels Like
7.Be Yourself
8.I Can't Carry On
9.Wayward Love
10.Party,Party

 1はなんとアン・ピープルズの有名曲のカバー。ディスコ調でややチャカポコが入っているが、プレシャス嬢の歌はタフ。ホーンも入り、なかなかの聞きもの。

 2はディスコ・ファンク。かけ声がダサい。しかしサウンドは分厚く、途中からプレシャス嬢の歌が入ってくると、なんとなくダサかっこよく響く。現代には案外と受けるのではないかな。

 3は素晴らしい。バックはファンク、プレシャス嬢の歌、コーラス、ホーンと申し分なし。

 一転して4はタイトルからして駄目そうだが、はいその通り。メロディとリフの「コンピュータ・ラブ」がかみあわない。プレシャス嬢が歌っているだけに残念。

 レコードを裏に反して5は「メモリ~ズ」。予想通りつまらない。

 6は頼りない男性が歌い出すコーラス・グループ仕立て。やりたいことはわかるが駄目。

 ダサいディスコの7。ここでも男の声が頼りない。しかし途中でプレシャス嬢が出てくるとぴしりとしまる。やはり彼女の実力はなかなかのものだと思う。

 8は歌謡曲風。曲もアレンジも辛い。コーラスもうまくない。9も同じく駄目。

 最後の10は典型的なディスコ。気合いは入っているが、プレシャス嬢のはりきりが空回りしているように響くのも確か。

 以上、B面は全滅で打率は低い。しかしA面の頭から3曲はそれなりに楽しめる。

 最後にネタを明かすが、これは実はUKソウル。
 ユーロ・ディスコの香りも漂う。
 しかし演奏はアーシーで特にベースはうねっている。プレシャス・ウィルソンの歌はしっかりしているので安い値段で見かけたら買ってみてはいかがだろう。

 メンバー写真(裏ジャケット)もあげておく。
Eruptionback


 

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Comments

初めましてDr.Smith師匠、大阪の自称Dr.Funkensteinと申します。以前より拝見しておりましてC-Narioなど教えていただき大変喜んでおります。R.KellyとEric BenetではLostInTimeに軍配をあげた小生でございます。さて、今回はまた面白いものを教えていただきObrigadoございます。師匠のコメント通りで笑ってしまいました。ところで師匠はHamilton Parkはご存じですか?ただいま聴きまして是非師匠に御検閲いただきたいと。よろしければmp3で送らせていただきます。

Posted by: Dr.Funkenstein | December 17, 2011 03:28 AM

Dr.Funkensteinさん。
しばらくコメントも放置しており、いま気がつきました。

※スパムが多いので、こちらでチェックしてから公開としているのです

Hamilton Park、ぜひ教えてください。

Posted by: Sugar Pie Guy | January 01, 2012 09:03 PM

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