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Freda Payne "Stares And Whispers"

Freda_payne_stares_and_whispers_s  フリーダ・ペインはやはりインヴィクタス。しかし彼女のキャリアはそこで終わってしまったのではない。

 大レーベルCapitolに移籍しての第一作となる本アルバムは、メロウでアーバンで、ぐっと大人になったフリーダ嬢が楽しめる好内容。

Stares And Whispers Freda Payne (Capitol ST-11700)-1977-

 プロデュースはフランク・E・ウィルソンとトニー・カミロ。

-Side A-
1.Master Of Love
2.Love Magnet
3.Stares And Whispers

-Side B-
4.Feed Me Your Love
5.I Get High(On Your Memory)
6.Loving You Means So Much To Me
7.Bring Back The Joy

 1からまさにメロウ&アーバンなAOR。ただ8分弱とあまりに長い。

 2は哀愁ディスコ。バックでシンセドラムがピュンピュン鳴っていて、僕の苦手な音なのだが、なんとなく聴けてしまうのは歳をくって丸くなったせいか。

 3はアルバム・タイトルになっているミディアム・バラード。バックの女性コーラスがいいと思っていたら途中でちょっと声あげすぎな感も。盛り上げのストリングスと、淡々とリズムを刻むギターの相性もいい。欲を言えばもう少しメロディに特徴が欲しかった。

B面にうつって4がいい。ちょっとインヴィクタス時代を感じさせるリズムのダンサー。特にドラムの音。こういう曲調で彼女の声を聴くと、ああフリーダ・ペインだと安心する。

 ミディアム・バラードの5もいい。AOR的でありフリーソウル的、それはつまりミニマムなソウルファンの枠を超え万人の耳に心地良いということ。

 6はタイトルもだが曲調がミニー・リパートンの"Loving You"に似ている。

 7のオープニングは疑似フィリー・ダンサー。エレキ・シタールが入ってきて、ますますフィリーかと思うと、いつの間にかリズムの切れがデトロイト・サウンド、インヴィクタスになっている。悪かろうはずがない。

 以上、なかなかの好盤。特にB面の流れは気に入った。調べてみるとヒップホップなどのネタにこのアルバムの曲が使われているらしい。

 このサイトの紹介によると

> 45回転サンプルの火付け役ネタとも言える大HIT曲、 STYLES"GOOD TIMES"で倍速サンプルされた超メロウ ネタ"I GET HIGH(ON YOUR MEMORY)"収録。 "MASTER OF LOVE"はGHOSTFACE KILLAH "CRACK SPOT"ネタ!"STARES & WHISPERS"は MASTA ACE"H.O.O.D."ネタ!

 だそうだ。僕にはちんぷんかんぷんだけど。

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